未来実験室の窓の外
もう21世紀なんですよ。信じられないですよ俺。
21世紀って言ったら車が空飛んでたりてかった服
着てたりするってもんでしょうが。
…その一方でインターネットとかPC技術は想像以上に
進化してる現実。特に携帯電話とか。
テレビ携帯電話って凄くね?
当然研究も進化しないといけないと思う。
だってその研究から最先端の物が作られるわけで、研究室が
ローテクノロジーってぶっちゃけどうよ?
実際お金のない研究室なんか、お世辞にも環境いいとは
いえないところも多数あるし。
そんな中でも成果上げてる人は成果上げてるけど…
ただ、これから先の研究は下手したらもっとお金かかるかも
しれないという話もある。
インシリコラボラトリーとかチップインラボとか、いろいろ
いわれることもあったりするんだけど、どういうものかって言うと
インシリコラボラトリー…コンピュータ的に実験を再現
チップインラボ…実験室の作業工程を一枚のチップに収める
みたいな感じだろうか。
で、それらはもともと実験ひとつひとつの省力化を目指している。
…のだが今しないといけない実験は結構多い。
ヒトゲノム、のような大量のデータが既に存在しているし、
そうでなくても疾患やの数も無数にある。
米NIHの予算などを見るとさ…もうね、涙が出てくる。
278億ドル(2005)って。約3兆円の予算ついてます…
つまり逆にいうとこれだけの予算使ってしないといけない
研究があるというわけでさ。
BioDefence研究…17.9億ドル
医療研究ロードマップ…3.3億ドル
バイオ研究で得られる何か…priceless
お金で買えない価値がある。買える物は国家予算で。
しかもアメリカのバイオ関連はもちろんNIHだけじゃない。
もし日本が競争する気あるなら予算増やせと。
現時点で3300億って…NIHの1/10強じゃねーかよ。
もちろんバイオに限った問題じゃないけど。
ちょっと話それた。
まぁもちろんお金の問題だけじゃないんだけど、チップインラボ
みたいなものが実現すると、消費物が大量に増える可能性もあり
予算も結構かかることになる。
実験量も増えるだろうし。
…結果としてお金のある研究室だけが研究できるようになる…
インシリコのほうはまだマシかもしれないけど、実際に
実験してるわけではないからなぁ…最終的には実験で
確認しなければいけないということになる。
ほりえもんの「女は金についてきます」「芋づる式です」
じゃないけどさ「実験は金についてきます」だよこれじゃ。
一説によるとほりえもんバイオにも手を出すそうな。
…本当に「実験は金についてきます」になりそうだ…。
その一方いくつか問題もあって。
実験ってブラックボックス化が進むとあんまりよろしくないよな。
何が起こってるか検証しないといけないし。
若い学生とかが、リアリティもった実験を想像することが
出来なくなるんじゃないか?
そういう方向にいくのは仕方ないが…教育どうするんだろ?
そんな状況になっても卒論などは追い込みだろうし、論文や発表は
大変と言うのも変わらないと思う。
いつの世にも変わらないものはある。
とすると、研究で使うのは謎の箱、部屋は今のままってことに
なるのかなー…なんかそこも変わらない気もする。